「通知表はオール1」「受験時に父の会社が倒産」 "非行少女"が4回目の司法試験で合格できた「紆余曲折の半生」
子ども時代にいじめを受け、中卒から29歳で弁護士になった大平さんの話で、衝撃を受けました。「自分もグレた子たちの側に立つ弁護士になりたいな」と思ったんです。
公園のすべり台で夜を明かしたとき、誰にも助けを求めることができなかったという記憶もありました。SOSすら出せないまま孤独にいる人の存在を知っていたからです。
そこで初めて「勉強せなあかんな」と思い、バイトで貯めたお金で塾に通い始めました。高3になっていました。
父の会社が倒産するも、学費半額制度に救われる
──司法試験を目指す道のりも順風満帆ではなかったと。
2009年ごろ、リーマンショックのあおりで父が経営する会社が倒産し、自己破産しました。「もう大学進学は無理かも」と思ったとき、甲南大学がリーマンショックの影響を受けた世帯を対象に学費半額制度を設けるという情報を見つけました。しかも、後期試験は内申点重視。
進学校で良い内申点を取ることは難しいですが、幸運なことに、通信制の高校で課題を答え丸写しで出していたおかげで、内申点が高く、甲南大学法学部に進学できたんです。

















