「あなたの会議、部下の時間を奪う"タイパ泥棒"になっていないか?」コミュニケーションを最短化する3つの会議戦略

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ここまで読んで、「よし、明日から会議のやり方を変えよう」と思った人もいるだろう。しかし、そう簡単にはいかない。会議のやり方を変えようとすると、必ず反対が出る。

「今までのやり方で問題ないじゃないですか」

「変える必要性を感じません」

「いきなり変えると、現場が混乱します」

こうした声が必ず上がる。理屈で説明しても、賛同する人は2割もいない。なぜか? だいたいが「可燃人」だからだ。

拙著『わかりやすさよりも大切な話し方』で詳しく解説した。人は大きく「自燃人」「可燃人」「不燃人」の3タイプに分かれる。すぐに動く「自燃人」は少数派。多くは「可燃人」であり、彼らは周囲の空気を見ながら動く。

だからこそ、会議改革を成功させるには、時間をかけて組織の空気を変えていくことが大事なのだ。焦らず、少しずつ、確実に変えることを心がけよう。いくら理路整然と話しても、すぐに納得するメンバーはごく一握りだ。

正しいマネジメントがあってこその会議

大事なことは、正しい会議のやり方よりもまず、正しいマネジメントのやり方を知ることだ。会議はただの道具なのだから。

マネジメントサイクルの基本はPDCA。計画を立て、そのとおりに実行し仮説検証する風土をつくることがまず第一。実行力がない組織に、会議などいっさい必要ない。会議を増やすことで実行力がともなうことなど、ありえない。

「無駄会議」があふれる組織は、空気が悪くなる。タイパを重んじる若者のやる気は著しく落ちる。上司が会議に忙しいせいで、部下との接触を減らし、相互の関係も正しく構築できなくなる。

まずは「無駄会議」の特徴を認識し、ひとつでも減らしていこう。反対派は出てくるが、前向きに捉えてくれる「自燃人」を味方にして、会議改革をやり遂げてもらいたい。

横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役社長

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よこやま・のぶひろ / Nobuhiro Yokoyama

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。近著に『トップコンサルタントの「戦略的」勉強法』。

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