「時間のムダ」意味ない会議が生まれる根本的原因 議論の前に「良い会議」を定義できていますか?

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(写真:metamorworks/PIXTA)
現代のビジネス環境では、VUCAと呼ばれる不確実性の高い状況が日常的になってきています。経営の正解が一昔前よりも複雑化し、単純な問題解決手法では対処できない課題も少なくありません。このような時代において、「明確な論点」を定め、「最も妥当な解」を導くファシリテーターの役割はますます重要性を増してきています。
ファシリテーターが押さえておきたい「鉄則」と「掟」について、コンサルティング業界の第一線で、累計およそ1万時間のファシリテーション経験を積んだ田中大貴さんの書籍『ファシリテーションの正攻法 論点思考×累計1万時間の実践知』より、一部抜粋・再構成してお届けします。

ファシリテーターは本当に必要?

皆さんは、“ファシリテーター”といえば、どのようなイメージを持っていますか?

(画像:『ファシリテーションの正攻法 論点思考×累計1万時間の実践知』)

英語で、facilitateは「〔物・事が仕事などを〕楽[容易]にする、促進する、円滑に進める、手助けする」という意味です。その派生語がfacilitatorなので、ファシリテーターとは、一言で言えば、「促進する人、円滑にする人」ということ。議論を促進させる役割、会議を円滑に進行する役割を担っています。

このような説明をすると、「ファシリテーターなんてやっぱり司会のようなもので、いなくたって会議で議論はできる」と言われたりします。

実際、読者の皆さんも、「ファシリテーターは必要だと思いますか?」と聞かれても、「もちろん!必要だよ!」と確信を持って言える人は少ないのではないでしょうか?

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