「あなたの会議、部下の時間を奪う"タイパ泥棒"になっていないか?」コミュニケーションを最短化する3つの会議戦略

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会議中にあくびをするビジネスパーソン
若者のやる気を著しく下げる無駄会議「ベスト3」を発表します(写真:Graphs/PIXTA)
なぜ、こんな”タイパ”の悪い会議ばかりなのか……。
企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタントとして、私は数多くの組織を見てきた。業績が悪い会社ほど、会議が多い。会議のための資料作り、事前打ち合わせ、根回し。そして会議が終われば、また次の会議のための準備が始まる。
ロジックを重視する若手社員にとっては、最悪である。タイパ(タイムパフォーマンス)を重んじる彼らのやる気を奪う最大の要因が、この「無駄会議」なのだ。
そこで今回は、若者のやる気を著しく下げる無駄会議「ベスト3」を発表し、コミュニケーションを最短化するための会議戦略について解説する。部下育成やマネジメントに悩んでいる管理者は、ぜひ最後まで読んでもらいたい。

会議中毒になっていないか?

世の中には、会議中毒の経営者やマネジャーがいる。

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会議をして移動し、また会議をして移動する。新幹線や飛行機に乗って出張するのは会議のため。そんな経営者やマネジャーを迎えるため、現場は資料作り、事前打ち合わせ、根回しに追われる。やがて、会議が増えすぎて人を増やし、その人たちが新しい部署を作る――。

私は何事も、対価をもらう以上プロフェッショナルでなければならないと考えている。マネジャーもマネジメントにおいてプロフェッショナルであるべきだ。「達人」「プロフェッショナル」と呼ばれる人は、決して無駄な動きをしない。

これは日本の「美意識」にも通じる。

私は小学生のころから道場で剣道を習ってきた。達人と呼ばれる剣士たちは、まったく無駄な動きをしない。どんなに果敢に攻めようと、一瞬でかわされ、いつの間にか打たれる。これは茶道や華道にも通じる「美意識」である。

マネジメントの分野でもそうだ、

マネジメントの達人が組織の中に複数人いれば、業績が悪くなるはずがない。当然、無駄会議も、無駄資料も、無駄メールもなくなる。

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