「時間のムダ」意味ない会議が生まれる根本的原因 議論の前に「良い会議」を定義できていますか?

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どのような会議が良くて、どのような会議がダメなのか。その目線合わせをしておかないと、ファシリテーターとしての目指す姿が決まりません。
何事もゴール設定があったうえで、そのゴールにたどり着くために何が必要なのか、といった逆算思考が重要です。ファシリテーションに関しても同様です。「良い会議」を自分の言葉で定義して、しっかりイメージを持つことが肝心でしょう。

「良い会議」の3つのポイント

(画像:『ファシリテーションの正攻法 論点思考×累計1万時間の実践知』)

皆さんがこれまで参加した会議の中で、「良い会議」とはどのような会議だったでしょうか? 議論が盛り上がった会議? しっかりと結論が出た会議? 時間通りに終わった会議? それとも、一生懸命考えた企画を通せた会議?

どれが正しくて、どれが間違っているのかということではありません。人によっていろいろなイメージがあると思います。「良い」という表現は、相対的であり主観的です。なので、何と比べて良いのか、誰にとって良いのか、それらとセットで考えないと、「良い」が独り歩きをしてしまうのです。

ここでは、「良い会議」を、「参加者から、あらゆる知識・知見・経験を集め、建設的な衝突を行うことで、全員が“納得できる解”をつくりあげる場」と定義します。

1つ目のポイントは、会議にあらゆる情報を集めるということ。ファシリテーターは参加者から意見を引き出し、整理していく必要があります。

2つ目のポイントは、論点ベースで互いの仮説をぶつけ合い、意見を昇華させること。私はそれを「建設的な衝突」と呼んでいます。

最後3つ目のポイントは、議論を経て出た結論に対して、参加者全員が納得できるということ。

最後のポイントが1番難しいかもしれません。“納得”というのは、相手が言っていることは理解できたうえで、それが最も妥当だといえる状態です。納得の前には、まず、“理解”というハードルがあります。

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