「大変でしたね」「そうなんです」で会話終了…。どうすれば会話は弾むのか? 沈黙が怖かった元日経記者が実践していた「話を聞く3ステップ」

人の話を聞くのは意外と難しいものです(写真:maroke/Getty Images)
打ち合わせや会議が終わってから、「あのことを聞き忘れた」「もっと突っ込めばよかった」など後悔したことはありませんか?
取材のプロ、元日経新聞記者の白鳥和生さんも、人の話を聞くのは毎回難しいと感じていたそうで沈黙が怖かったり、結論を急いでしまったり、共感しすぎてしまったり……。
どうすれば「ほしい情報」を漏らさず聞けるのでしょうか。白鳥さんが経験の中で編み出した「聞く力」を高める基本的なルールから、「共感ではなく同調する」方法について解説します(本記事は白鳥さんの著書『雑談が苦手な取材のプロが33年続けた 本音を引き出す聞く力』から一部を抜粋、再編集したものです)。
共感ではなく同調する
英語には、「シンパシー(sympathy)」と「エンパシー(empathy)」という言葉があります。どちらも「同情」「共感」と訳されることがありますが、意味は少し異なります。
シンパシーは「かわいそう」「気の毒だな」と相手に寄り添う感情。一方、エンパシーは相手の気持ちを理解しようとする姿勢のこと。つまり、同調です。
聞く力を発揮するうえで大切なのは、シンパシーではなくエンパシーです。
相手に寄り添いながらも、話すペースを合わせたり、適度に相づちを打ったり、同じ言葉を繰り返すことで、相手がより話しやすくなるのです。
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