二刀流を復活させた今季も大谷翔平は、MLBで最も活躍した選手だったのは間違いないところだ。
人気の面でも抜群で、MLBのグッズを一手に販売するファナティクス社の発表によれば、ユニフォームの売れ行きは大谷が1位だったという。
今の野球ブームの中心には、間違いなく大谷翔平がいる。2023年の第5回WBCは、侍ジャパンが3回目の世界一に輝いたが、その中心にいたのは大谷翔平だ。投打でチームを牽引し、大会のMVPになったが、そうした記録面だけでなく、強烈な印象に残る活躍でもファンを引き付けた。
アメリカ代表との決勝戦、3対2の1点差で最終回のマウンドに上がった大谷は、ジェフ・マクニールを歩かせたが、続くムーキー・ベッツを併殺打に打ち取り、最後は当時の大谷のチームメイトだったエンゼルスのマイク・トラウトを空振り三振に切って取るのだ。
水原一平通訳の問題はあったが…
こんなドラマはどんな人気漫画家でも描くことができないだろう。このWBCの記録映画「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」は、記録映画としては異例の80万人を動員するヒットとなったが、この映画の「主役」も間違いなく大谷だった。
この映画のエンディングは、世界一が決まってマウンドでグローブを投げ上げた大谷が、一連の大騒ぎの後に「俺のグローブどこ?」と叫ぶ言葉で終わっているのだ。
この23年オフに、大谷は争奪戦を経てロサンゼルス・ドジャースに移籍した。契約金は当時史上最高の10年総額7億ドル(当時のレートで約1015億円)。年平均にならせば100億円超という高額だった。
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