25年《夏ドラマ視聴率ランキングTOP10》上位は"意外な顔ぶれ"。ドラマの雄・TBSが貫禄を見せ、テレビ朝日が"台風の目"に!各作品を振り返る
『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』は、実力派俳優を配置する王道の刑事ドラマでありながら、一般的な刑事ドラマで花形の捜査課ではなく、SSBC=捜査支援分析センターという裏方の支援部署を舞台にすることで、新しい風を吹かせた。
テレビ朝日の刑事ドラマとしては、2015年にスタートした『刑事7人』以来、10年ぶりの新シリーズ始動となった。まず今期の第一歩で結果を残したことで、次シリーズへの期待が高まりそうだ。
NHKとカンテレから“社会派の注目作”が生まれた
そのほか今期話題になったドラマには、『ひとりでしにたい』(NHK総合)や『僕達はまだその星の校則を知らない』(カンテレ/フジテレビ系)が挙げられるだろう。どちらも社会派の秀作だった。
前者は、綾瀬はるか主演の終活コメディ。推し活を趣味に独身生活を謳歌していた主人公が、憧れていたキャリアウーマンの伯母が思いもよらぬ孤独死をしたことをきっかけに、生き方を見つめ直していく。
現代女性が直面するひとつの現実を、重苦しくなく、人生の示唆がありながらおもしろおかしく描かれた点が注目された。

後者は、かつていじめられて不登校だったスクールロイヤー(学校弁護士)が主人公の学園ドラマ。いじめや盗撮、学校裏アカ、個人情報流出、カンニング、違法薬物問題など、実際に高校生が巻き込まれているような出来事や事件に、学校とスクールロイヤーがいかに向き合うかが描かれる。
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