25年《夏ドラマ視聴率ランキングTOP10》上位は"意外な顔ぶれ"。ドラマの雄・TBSが貫禄を見せ、テレビ朝日が"台風の目"に!各作品を振り返る
さまざまな患者の病とそれぞれが心の底に抱える悩みや人生そのものにスポットを当て、彼らの背中をそっと押す良質なヒューマンドラマだったが、視聴者が期待する、いわゆる医療ドラマらしい外科手術などの緊迫するアクションシーンには乏しかった。
近年の医療ドラマの人気作には、『ドクターX』(テレビ朝日系)を筆頭に、日曜劇場では『ブラックペアン』シリーズや『TOKYO MER~走る緊急救命室』など、クセの強いキャラクターが全面に立つ作風が多い。
それに対して『19番目のカルテ』は心温まる人間ドラマの側面が強く、キャラクターのインパクトには欠ける。昨今の人気医療ドラマの系譜とは違っていた。
それでも2桁に乗せたのは大健闘ではないだろうか。回を重ねて観ていくうちに、じわじわとキャラクターにも作品にも引き込まれていくタイプの良作だった。名作ドラマのブランドとなっている人気枠「TBS日曜劇場」は、今年に入って3期連続での1位獲得となった。
25年夏ドラマの視聴率ランキングTOP10

今期の特徴は、テレビ朝日が爪跡を残したことだ。
視聴率TOP5中の3作『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』『しあわせな結婚』『誘拐の日』だけでなく、鈴木おさむ脚本の深夜枠『奪い愛、真夏』もネットをざわつかせ、系列局ABCテレビの『こんばんは、朝山家です。』は今期のネットでの話題性No.1のスマッシュヒットになった。
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