1~3位は言葉こそ違うがすべて「お金」にまつわるものだ。しかし、意外と思っているよりも安く行けるので、その方法を本記事ではしっかり伝えていきたい。
ちなみに筆者の父(65歳)も、興味はあるが長年海外旅行をしていなかった人のひとりだ。昭和の企業戦士のロールモデルのような人生を歩んできた父は、定年退職して現在再雇用の職場に勤めている。ようやく時間に余裕ができ、昨年母と共に台湾旅行へ出かけていた。30年ぶりの海外旅行は楽しかったようで「もっと旅したいから、安く行ける国と旅のコツを教えてほしい」と連絡が来る。
聞いてみると、旅行代金は大手旅行会社のツアーで3泊4日、5つ星ホテル泊、朝昼夕の食事付きで30万円(2名分の合計)だったそうだ。私の父は「旅行会社の顧客」となったわけだが、チケットの手配や宿の予約を自分で済ませることができれば、同じ条件で旅行代は半分程度にすることができる。渡航日程を1泊2日や1泊3日といった「小旅行」に短縮すれば、2名で10万円以下も実現可能だ。そうすれば20万円も節約でき、そのお金で別の旅に行けるだろう。
父は万里の長城、タイ、ベトナムに興味があると話しており、これらの国は2泊3日でひとり予算6万〜8万円もあれば旅できる。宿泊先を5つ星ホテルにして、食事をそこそこいいレストランにしたとしても、10万円あれば十分だ。
厚生労働省の発表している健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)は男性が約72.6歳。女性が約75.5歳。人生100年時代と呼ばれる現代だが、健康寿命やライフステージの変化など、海外旅行を楽しめる期間は老若男女問わず、実はそれほど長くない……かもしれない。
両親には心身ともに元気なうちに海外渡航を楽しんでもらいたい。

なお、アンケート3位にあるように「円安」を懸念される方もいるかもしれない。たしかにコロナ前と比べて円の価値は30%くらい下落したが、これは4万円で足りていた現地費用が5万円くらい必要になったということで、到底無理な金額というわけでもないだろう(ただし、世界中でインフレが進んでいるため、旅行先の物価高は考慮する必要はある)。
ヨーロッパ往復5万円代も…。「夢の海外旅行」を格安で実現する方法
このように、格安で海外旅行を楽しむためのコツは、航空券やホテルなどをすべて自分で手配すること。つまりツアー旅行ではなく、個人旅行で渡航することが最大のポイントになる。ツアー会社に中間搾取されない分、金銭的な旨味はピカイチというわけだ。
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