大戸屋が「地下や2階以上」に出店する深い理由。集客には「1階が有利」と言われる中…"デメリットをメリット"に変える戦法とは
これを「両面提示」、あるいは「二面提示」と言います。
マイナス要素を前面に打ち出して成功
<具体例 キューサイ「青汁」>
不利な要素も包み隠さず伝えることで成功した象徴的な事例に、キューサイの青汁があります。
キューサイの青汁は、創業者が健康への効果を実感して販売を始めたもので、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを豊富に含んだケールの搾り汁を原材料としていました。しかし苦みが強いため、売れ行きが伸び悩んでいました。
そこでCMで普及を図ろうと考えます。出演したのは悪役スターとして知られる八名信夫さん。強面俳優さんが苦虫を噛み潰したような表情で「まずい」と口にするCMは、インパクト抜群でした。
実は、当初は別のセリフが用意されていたそうですが、あまりにまずかったので、「まずいと言ってもいいか」という話が八名さんからあり、「何かフォローする言葉をつけてください」ということで「もう一杯!」を加えることになったと言います。
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