三井不動産が「ネット通販」に意外と本気のワケ 「ららぽーと」など商業施設の開発が本業だが

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ららぽーとクローゼット海老名店(写真:三井不動産提供)

お店で商品を実際に見た後に、ネットで商品を購入する「ショールーミング」。リアル店舗を持つ小売業者にとっては、競合他社に売り上げを奪われるリスクがあるため、有り難いものではありません。

しかし、そうした消費者行動を逆手に取って人気を博している店があります。三井不動産が運営しているららぽーとクローゼット(LaLaport CLOSET)です。

前編ーららぽーとで次々増える「試着だけの店」のすごみ お店が嫌う「店で見てネットで買う」あえて推奨では、ららぽーとクローゼットの仕組みと人気の背景をお伝えしました。

後編の今回は、リアル店舗の開発を本業とする不動産デベロッパーの三井不動産が、なぜネット通販に力を入れるのか、その狙いについて解説します。

デベロッパーなのにネット通販?

三井不動産はオフィスビルや商業施設、ホテル、リゾートなどを手掛ける総合デベロッパーです。ビジネスのスタイルとしてはBtoBが基本であり、ららぽーとはテナント企業に入居してもらうことで賃料を得ている仕組み。

そのデベロッパーが直々にららぽーとクローゼットという顧客と直接関わるBtoCの領域に携わり、ネット通販での購買を促しているのは意外に思えるかもしれません。

なぜデベロッパー自らこの領域に乗り出したのでしょうか?

【写真4枚】商品を売らない「試着だけの店」ららぽーとクローゼット。パーソナルカラー診断などができるディスプレイも設置されている。店内はこんな様子
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