コロナ後の立ち飲み屋に「若い女性」が増えた理由 イマドキの女性&若者の心理を突いた戦略

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一人飲み お酒
世の中では時代に応じて様々な隙間が生まれ、それらを埋めてほしいと思っている人がいます。現代においてそのニーズに応えているのが立ち飲み屋です(写真:Graphs/PIXTA)
「なぜあの店は潰れないのか?」「なぜあの商品はあそこまで流行ったのか?」
身の回りに浮かぶ疑問の数々。背後には、さまざまな「儲けの仕組み」があります。
菅原由一さんの著書『タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ』より一部抜粋・再構成してお届けします。

現代人の「隙間時間」はビジネスチャンス

マンガ『笑ゥせぇるすまん』には「ココロのスキマ…お埋めします」という名台詞があります。主人公の喪黒福造が、その言葉の通りに世の中の人の心の隙間を埋め、満足させるというストーリーです。

社会変化という点で「隙間」は大きなキーワードです。ちなみに隙間とは、スケールの大きな念願や願望ではなく、日々のちょっとした需要のことを指します。世の中では時代に応じて様々な隙間が生まれ、それらを埋めてほしいと思っている人がいます。

現代においてそのニーズに応えているのが立ち飲み屋です。立ち飲み屋が埋めている1つめの隙間は「時間の隙間」です。近年の大きな社会変化として、働き方改革が進みました。これによって残業が減り、早く帰る人が増えました。早く自宅に帰りたいと思っていた人たちにとっては、望ましい状況と言えるでしょう。

しかし、世の中には早く帰りたくないサラリーマンもいます。会社には長居することができないし、かといって家に帰ってもすることがない。そんな人たちが終業後の時間を持て余すようになり、そのニーズを立ち飲み屋がつかんだのです。

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