AIは「男性目線」なのか?AIが普及する世界から“女性が取り残されない”ために必要なこと。セールスフォースの平等戦略トップに聞く
女性のほうが仕事でAIを使わない?
――東京でほかのテクノロジー企業で働く女性を集めて、「女性とAI」というトークショーを開いたそうですね。
「平等(イクオリティ)」は、長年にわたって弊社の中心的な価値観の1つとなっている。私が10年前に立ち上げたイクオリティを促進するチームはこれまで多くの取り組みを行ってきた。
その中の1つが、「Trailblazing Women(先駆者女性)サミット」で、何年にもわたって世界中でイベントを開催している。興味深いのは、ここへきて「女性とAI」についての重要な議論が求められ始めていることだ。
ある調査によると、女性は日々の仕事の中でAIを活用する可能性が男性よりも低い傾向があるという。一方、AIが未来であることも私たちは知っている。実際、別の調査によると、将来的に成功する人とそうでない人を分ける要因は「AIリテラシー」だという結果が出ている。
こうした中で、女性たちが取り残されず、AIが提供する機会にきちんと関わり、参加できるようにする必要がある。同時に、AIやAIエージェントが女性を念頭に置いて設計されるように、女性たちが(AI開発などの)意思決定に関わっている状態を確保することも重要だ。



















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