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AIは「男性目線」なのか?AIが普及する世界から“女性が取り残されない”ために必要なこと。セールスフォースの平等戦略トップに聞く
——なぜ、女性のほうが使用率が低いのでしょうか。
はっきりとはわからない。ただ、女性と職場での関わり方、そして職場に残るさまざまなバイアスに関する研究はたくさんある。女性が職場で「どのように立ち回らなければならないか」が、そうした結果につながっているのかもしれない。

アリー・シーゲル(Alley Siegel)/セールスフォース上級副社長兼チーフ・イクオリティ&エンゲージメント・オフィサーとして、同社の平等戦略促進と人材開発に従事。同社のイクオリティ組織の創設メンバーで、現在は平等推進、従業員エンゲージメントとブランド、採用マーケティング、従業員ボランティア、人事部門のエグゼクティブ向けコミュニケーションチームを率いる。前職はエクスペディア・グループにおける人材領域の多様性・包摂性(D&I)を統括するグローバル責任者、および副社長(撮影:尾形文繁)
だが、AIは女性にとってチャンスにもなりうる。また研究の引用になるが、女性は男性に比べて、職場での事務的なタスクを不均衡に多く担っている傾向がある。その事務的な仕事をAIエージェントが肩代わりしたり、支援するようになったら、女性は自分たちの新たな可能性を探れるようになるのではないか。これをきっかけに、職場に存在する男女間の平等ギャップが埋められる可能性もある。
女性が職場で直面する課題や女性特有のニーズを解決するための方法が、AIによって見つかるかもしれない。そのためには、もっと多くの女性たちがこの技術を使い始め、AIやエージェントと関わっていく必要がある。
AIで職場での格差を縮められる
――AIを使って女性の働き方が変わったという、実際の事例はありますか?
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