金沢が観光ブームで地価も急騰 地方都市の課題を乗り越える「交通インフラ」の変容

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金沢駅
金沢駅周辺では新規開発が進行している(筆者撮影)

城下町としての風景を色濃く残しながらまちづくりを進め、観光と経済のバランスの舵取りを行う金沢市は、今や日本有数の観光地と呼べるほどに注目を集める地域となった。

観光庁の調べでは、2024年に石川県内のホテルや旅館などに宿泊した外国人はのべ227万人と過去最多を記録。前年比で2.2倍増と全国で最も伸び率が高い都道府県となった。

いわゆる「北陸新幹線開通ブーム」は一段落という意見も街中では聞かれたが、それでも街は活気に溢れている。

JR金沢駅周辺で開発が進む

人口に関しては、他の地方都市と同様に減少が続いている。しかし、中心部の不動産価格は上昇、特にJR金沢駅周辺でその傾向が顕著だ。新規の開発事業が進み、ホテルや商業施設の新設も相次いだ。

契機となったのは、2015年の北陸新幹線開業で、関東からの観光客の増加は目覚ましい。加えて、「インバウンドに関しても新幹線利用者が多い。アジアだけではなく、欧米系の旅行者増の傾向も特徴です」と旅行会社の社員が言うように、国内外の旅行者に対して相乗効果をもたらしている。

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