暑さ寒さ、気圧の変化…しんどい「季節バテ」「気象病」はなぜ起きる?気候がもたらす「物理的ストレッサー」に対処するDRICS理論

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寒い部屋をストーブで暖めたり、暑い部屋をエアコンで涼しくしたりするのは、ディスタンス対策の基本です。

近年は電気代やガス代の値上がりでエアコンをつけない人もいるように聞きますが、節電するのはともかく、まったく使わないでがまんするのはストレスの観点からみるとおすすめできません。

最近は「着る電気毛布」や「一人用こたつ」といった、部屋をまるごと暖めなくてもいい暖房器具がたくさんあります。これなら節電しつつ、寒さとディスタンスできますね。外出時にはUSB充電できる電気カイロも人気のようです。

夏になるとポータブルファン(携帯用の扇風機)をもって歩く人が本当に増えました。日傘は男性にもじわじわ浸透しています。

こうしたグッズは、外出時の物理的なストレッサーから自衛するのにもってこいです。

春・夏・秋は気圧の変化に要注意

季節による気圧の変化も、体にとっては相当な嫌がらせになります。

春は「三寒四温」といわれるように天気が変わりやすい季節ですが、これは、高気圧と低気圧がめまぐるしく入れ替わるためです。

夏になると高気圧が日本上空に張り出してきて晴天が多いものの、局地的に低気圧が発生して雷雨やゲリラ豪雨をもたらします。

秋は〝超・低気圧〞である台風が何度も接近するため、そのたびに大きく気圧が変化するシーズンです。

このように、大きい気圧差が起きると、先ほどの気温と同様、自律神経は体のバランスをとろうとがんばります。それが季節バテにつながっているのです。

また、季節を問わず、低気圧が接近することによる気圧差は、人によって頭痛やめまい、関節痛、肩こり、腰痛、だるさなどさまざまな体調不良を引き起こします。

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