「説明がわかりやすい」は要注意サイン。褒められているだけで終わる人が見落とす、人を動かす6つの視点

上司に企画を説明するときとか、あるいは大勢の人に向けてプレゼンをするときなど――。他にもいろいろあるだろうが、どうあれビジネスパーソンとして生きていくうえで、「人前で話すこと」は避けられない。
『わかりやすさよりも大切な話し方』(横山信弘著、東洋経済新報社)の著者も、その点を指摘している。
20年以上にわたり、のべ200社以上の経営者やマネジャーをサポートしてきたというコンサルタント。企業の現場で経営者やマネジャー、チームと接する機会も多いようだが、そんななか、話し方について実感していることがあるのだという。
わかりやすさよりも大切なこと
それは、「上手に話す」ことよりも「どうすれば相手が本気になって動き始めるか」のほうがはるかに重要だということ。どれだけ論理が正しく、わかりやすい提案であったとしても、「人を動かす力」が欠けていたのでは結果が伴わないということだ。
大半のビジネスパーソンは、わかりやすくまとめ、論理的に整えることを重視しているはずだ。ビジネス書などでも、そうすべきだというような記述はしばしば目にする。だが本当に大切なのは、「自分視点」から「相手視点」へ切り替えることだというのである。
「この人は、どんなことばで心が動くのか?」「なにが不安で、なにに興味を持っているのか?」「いま、どのような状況で、なにを優先しているのか?」などの問いをしっかりと行えば、相手に合ったことばや伝え方を選びやすくなる。その結果、相手が「その気になって動き出す」話し方ができるようになるというわけだ。
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