「説明がわかりやすい」は要注意サイン。褒められているだけで終わる人が見落とす、人を動かす6つの視点

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わかりやすさよりも大切な話し方
相手に合ったことばや伝え方を選べると、相手が「その気になって動き出す」話し方ができるようになる(写真:zon/PIXTA)

上司に企画を説明するときとか、あるいは大勢の人に向けてプレゼンをするときなど――。他にもいろいろあるだろうが、どうあれビジネスパーソンとして生きていくうえで、「人前で話すこと」は避けられない。

わかりやすさよりも大切な話し方』(横山信弘著、東洋経済新報社)の著者も、その点を指摘している。

20年以上にわたり、のべ200社以上の経営者やマネジャーをサポートしてきたというコンサルタント。企業の現場で経営者やマネジャー、チームと接する機会も多いようだが、そんななか、話し方について実感していることがあるのだという。

わかりやすさよりも大切なこと

それは、「上手に話す」ことよりも「どうすれば相手が本気になって動き始めるか」のほうがはるかに重要だということ。どれだけ論理が正しく、わかりやすい提案であったとしても、「人を動かす力」が欠けていたのでは結果が伴わないということだ。

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大半のビジネスパーソンは、わかりやすくまとめ、論理的に整えることを重視しているはずだ。ビジネス書などでも、そうすべきだというような記述はしばしば目にする。だが本当に大切なのは、「自分視点」から「相手視点」へ切り替えることだというのである。

「この人は、どんなことばで心が動くのか?」「なにが不安で、なにに興味を持っているのか?」「いま、どのような状況で、なにを優先しているのか?」などの問いをしっかりと行えば、相手に合ったことばや伝え方を選びやすくなる。その結果、相手が「その気になって動き出す」話し方ができるようになるというわけだ。

スピーチやプレゼンはもちろん、上司と部下のやりとり、お客様との商談、家族や友人との日常会話にいたるまで、私たちは膨大な量の「言葉のやりとり」をしている。それぞれの場面で「相手を動かす力」が発揮されるようになれば、ビジネスや人間関係は大きく変わっていくはずだ。(「はじめに」より)
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