営業担当が突然の「失踪」。矢面に立たされた新卒2年目がとった起死回生の行動

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AI時代に仕事と呼べるもの:「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方
「AIが出したアウトプットに対して、私が全責任を負う」と言い切れる人間の価値が、相対的に高まります(写真:takeuchi masato/PIXTA)
仕事で予期せぬトラブルが起きたとき、誰かのせいにして逃げ出したくなったことはないだろうか。
特にAIが普及した現代、「AIが間違えました」「ツールの不具合です」と言い訳することは、かつてないほど容易になった。しかし、その「逃げ」の姿勢こそが、あなたのキャリアを静かに蝕んでいるとしたら、どうだろうか。
新刊『AI時代に仕事と呼べるもの:「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方』の著者・三浦慶介氏は、新卒2年目の頃、「重大トラブルの謝罪中に営業担当が失踪する」という修羅場を経験した。しかし、その絶望的な状況でとった行動こそが、AI時代に最も市場価値を高める「あるマインド」の原点になったという。
本記事では、同書から一部抜粋・再構成し、壮絶な実体験と、そこから導き出された「AI時代に信頼を勝ち取るための条件」を解説する。

そして誰もいなくなった

AI時代に仕事と呼べるもの: 「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方
『AI時代に仕事と呼べるもの:「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

「なんか、サイトに、ウンチ出てるんです!」

これは私が新卒2年目の頃、実際に電話で言われたフレーズです。ある化粧品ブランドのモバイルサイトを受託開発して納品したところ、本番環境で「ウンチの絵文字」が表示されるという重大なシステムトラブルが発生したのです。

ただの表示バグではなく、化粧品というブランドのイメージに関わるトラブルです。当然ながらクライアントは激怒し、謝罪に行くことになりました。開発責任者は私だったので、経緯報告や質問への回答も私です。

先方の上長も出てきており、非常に険悪な雰囲気のなか説明するわけです。それはかなりの心理的負担でした。

幸いにして原因はすぐにわかったため、システムを修正し、経緯報告書を作成することになりました。そんな矢先のことでした。

なんと、営業担当者が「失踪」してしまったのです

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