営業担当が突然の「失踪」。矢面に立たされた新卒2年目がとった起死回生の行動

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謝罪に行った翌日から会社にこなくなり、連絡もとれないという状況です。細かい経緯は省きますが、当時は社内の大きな方針転換などもあり、かなり不安定な状況でした。その状況でも何とかしようと働き続けていた矢先、この重大インシデントが発生したことで心が折れてしまったようでした。

本来なら矢面に立つはずの営業担当がいなくなり、残されたのは開発担当の私一人です。上司たちも他の案件や経営に追われており、助けてくれる余裕もなさそうに見えました。

まさに修羅場と呼ぶにふさわしい状況でした。しかし、そこで私がとった行動と、そこから学んだ教訓が、私のキャリアを大きく変えました。

1日で4000件のクレームが殺到

当時、私は逃げることもできました。「私には無理なので、責任者を代えてください」と言い訳することもできたはずです。しかし、私はそれをしませんでした。

自分が矢面に立ってクライアントと向き合い、再発防止策の徹底と、残った案件の確実な納品をするための陣頭指揮をとることを選んだのです。

それによって事態は無事に収束し、クライアントからは「トラブルはあったが、三浦さんなら信用できる」と、以前よりも強固な信頼をいただくことができました。

この「自身が責任者として、最後まで見る」という経験が、後々まで生きることになります。

その後、ソーシャルゲームの事業責任者になったときも、修羅場の連続でした。あるときは会社に3連泊してリリースしたシステムに不具合があり、翌朝に出社したらカスタマーサポートに4000件のクレームが届いていたということもありました。

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