宿題をやっても学力が伸びないのはなぜ?「スマホ認知症」成績が上がる子と成績が下がる子の生成AIの使い方の差

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生成AIで成績が下がる子が増えているといいます(写真:pearlinheart/PIXTA)
スマートフォンが日常生活の中心に入り込んで久しい現在、その便利さの裏側で、近年「スマホ認知症」と呼ばれる現象が教育現場や医療の専門家の間で深刻視され始めています。今回は、『スマホ認知症 思考力・判断力・集中力を奪われないために』を上梓した西岡壱誠氏に、生成AIによって成績が下がる子の特徴について解説してもらいました。
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ここ数年で、ChatGPTをはじめとする生成AIを日常的に使う受験生の数が急速に増えています。実際に学校現場に足を運ぶと、授業中に「これについて調べてみよう!」というタイミングでスマートフォンを取り出し、ChatGPTに質問している生徒の姿を頻繁に見かけます。

「便利なツールを活用できる子が増えているなら、むしろいいことじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。確かに情報収集や学習のツールとして生成AIが普及すること自体は、時代の流れとして自然なことです。しかし問題は「使い方」にあります。端的に言えば、生成AIには成績が上がる使い方と、成績が下がる使い方が存在するのです。そしていま、後者の使い方をしてしまっている受験生が、じわじわと増えてきています。

「宿題をやった」のに学力が伸びない、その理由

具体的な例を挙げてみましょう。学校の英語の授業で、先生が「難しめの英文だから、わからない英単語があったら自由に調べていいよ」と言って長文読解の宿題を出したとします。

ある生徒はその英文をとても難しく感じたため、全文をそのままChatGPTにコピー&ペーストし、日本語訳を出力させました。そしてその訳文を読んで設問に答え、宿題を提出しました。見た目の上では「ちゃんと宿題をこなした」ように見えます。提出もされているし、問いにも答えている。

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