「説明がわかりやすい」は要注意サイン。褒められているだけで終わる人が見落とす、人を動かす6つの視点
同じ指摘であっても、言われる相手によって受け取り方が変わってしまうのは、おそらく「距離が近すぎる関係」には、気づかないうちに“甘え”や“力関係”が混ざり込んでしまうから。著者はそう指摘する。
なるほど一緒に働いている上司や先輩、あるいは親や兄弟に対しては「なんでも相談できる」「言いたいことも言える」というメリットがあるだろう。しかし気づかぬうちに「わがままを言ってしまう」「本音をぶつけすぎてしまう」といった“慣れ”も生まれてしまうということだ。
「隣の人はやっている」という推進力
どれだけ上手に話をしても、相手がこちらの望む考え方をしてくれるとは限らない。話している内容は伝わった。理解もされた。しかし、一向にその気になってくれない。行動を変えてほしいと訴えても、なかなか変えようとはしない。そういうことも、よくあるものなのだ。
ある会社で社内チャットツールが導入された際、「連絡はメールと口頭で十分」だと頑なに使おうとしない社員がいたそうだ。しばらくしてその社員は会社を辞めたが、2年後にたまたま再会した際に話してみると、「いまの会社にはすごく使いやすいチャットツールがあるんです」との発言。それは、前職とまったく同じチャットツールだったのだという。
前の会社では決して使おうとしなかったのに、なぜ?
このエピソードからもわかるように、人を動かす力が「説得」だけとは限らない。「環境」や場の「空気」をうまく使えば、うまくいくこともあるということだ。
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