東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「説明がわかりやすい」は要注意サイン。褒められているだけで終わる人が見落とす、人を動かす6つの視点

10分で読める
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

同じ指摘であっても、言われる相手によって受け取り方が変わってしまうのは、おそらく「距離が近すぎる関係」には、気づかないうちに“甘え”や“力関係”が混ざり込んでしまうから。著者はそう指摘する。

なるほど一緒に働いている上司や先輩、あるいは親や兄弟に対しては「なんでも相談できる」「言いたいことも言える」というメリットがあるだろう。しかし気づかぬうちに「わがままを言ってしまう」「本音をぶつけすぎてしまう」といった“慣れ”も生まれてしまうということだ。

どれだけ正しいことを言っていても、「近すぎる言葉」はなかなか届かない。
むしろ、少し距離のある第三者の一言のほうが、心の奥まで真っ直ぐ刺さることがあるのだ。(92〜93ページより)

「隣の人はやっている」という推進力

第6のルール 環境・空気を味方につける

どれだけ上手に話をしても、相手がこちらの望む考え方をしてくれるとは限らない。話している内容は伝わった。理解もされた。しかし、一向にその気になってくれない。行動を変えてほしいと訴えても、なかなか変えようとはしない。そういうことも、よくあるものなのだ。

しかし、「環境」そのものが変わると、驚くほどあっさり変わることがある。(109ページより)

ある会社で社内チャットツールが導入された際、「連絡はメールと口頭で十分」だと頑なに使おうとしない社員がいたそうだ。しばらくしてその社員は会社を辞めたが、2年後にたまたま再会した際に話してみると、「いまの会社にはすごく使いやすいチャットツールがあるんです」との発言。それは、前職とまったく同じチャットツールだったのだという。

前の会社では決して使おうとしなかったのに、なぜ?

聞いてみると、今の職場はチャットツールの利用が「当たり前」だという。「みんな使っている」「リアルタイムに返事をしないと、周りに迷惑をかける」
――そんな“空気”の中に身を置いたことで、本人の抵抗感は自然と消えていったらしい。(112ページより)

このエピソードからもわかるように、人を動かす力が「説得」だけとは限らない。「環境」や場の「空気」をうまく使えば、うまくいくこともあるということだ。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象