「おせっかい」を売りに、国内外の客の心をつかんでいる旅館があるという。
京都市下京区、大宮高辻の交差点を曲がってすぐのところに、その旅館はあった。混雑することでおなじみの京都市バスのバス停から歩いて1分。周辺を歩いてみたが、特段京都の風情が感じられるという地域でもない。
繁華街のある祇園エリアへは、宿から徒歩6分の阪急電車の大宮駅を使えばたどり着けるが、観光地を巡る立地としては、さほど便利な場所ではない。
宿の前まできても、その門構えは正直「あれ、ここ?」という感じ。「おせっかい」を売りにする旅館と聞いていたので、こちらの勝手な想像で、立派な門構えの旅館を想像していたからだった。
ところが、小さな間口の正面玄関をくぐり、フロントを過ぎるとそこは別世界、風情ある町家が目に飛び込んできた。


















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