「日本で30人」名門ホテルの凄腕コンシェルジュが提供する"至高"の体験

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(写真:まちゃー/PIXTA)
重要文化財・東京駅丸の内駅舎の中で100年以上にわたり多くのゲストに愛され続け、2012年の再開業後は驚異のリピーター率40%を誇る東京ステーションホテル。
国内外の数々のアワードに輝くそのサービスの真髄に初めて迫った書籍『東京ステーションホテル 100年先のおもてなしへ』(上阪徹著)が先頃発売された。
入社3年目のスタッフから総支配人まで、11のStoryから見えてくる名門ホテルの「100年先を目指す」唯一無二のおもてなしとは?
滞在の価値と旅の満足度を最大限高めるために、さまざまなゲストの要望に日々奔走するコンシェルジュのStoryから、一部抜粋してお届けします。

ファンになってもらう

1929年、フランスで発足したホテルのコンシェルジュのネットワーク組織「レ・クレドール」。世界80カ国以上で約4000人が会員になっているが、会員になるのは極めて難しいことでも知られる。実際、日本にはわずか30人の会員しかいない。

そのうちの一人が、東京ステーションホテルにいる。チーフコンシェルジュの森(もり)マリーアントワネットだ。コンシェルジュというと、デスクに座ってゲストの要望に応える、というイメージが強いが、凄腕のコンシェルジュとなると、そうではないらしい。

「ファンになってもらう、ということを自分のミッションに掲げています。海外からのお客様なら、数ある国の中から日本を選んでくださっているわけですよね。しかも、日本中に見所があるのに東京を選んでくださって。さらに、東京にはいろいろなホテルがあるのに、東京ステーションホテルを選んでくださった。来てもらったのだから、日本人のお客様も含めて、絶対にファンになってもらおう、と思っているんです」

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