「日本で30人」名門ホテルの凄腕コンシェルジュが提供する"至高"の体験

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ロビー。冬の間は暖炉に火が灯される(写真提供:東京ステーションホテル)

肝を冷やした大失敗

たくさんのうれしい思い出がある一方で、忘れられないのは失敗談だという。多くの店と信頼関係を築いているからこその、大失敗について教えてくれた。

「何度も東京ステーションホテルにおいでになっていて、いろいろなお店やレストランを紹介してきたお客様が、またいらっしゃって。久しぶりにお寿司を食べたいので予約は取れますか、と聞かれました」

森はこうした場合、いくつかの候補をピックアップする。もちろん、ゲストが満足できるレベルの店を選ぶ。しかし、予約が取れるかどうかが問題だ。

「それで2つのお店をリストアップして、予約を取ったのですが、私が勘違いをして、予約していないほうのお店をお客様にお伝えしてしまったのです」

お店に来たのだが予約はないと言われた、と森に電話がかかってきた。一方で、予約した店からは、ゲストが来ていないと連絡があった。

「肝(きも)を冷やしました。どうしたらいいのか、と」

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