「日本で30人」名門ホテルの凄腕コンシェルジュが提供する"至高"の体験
アイコンタクトを取り、笑顔で挨拶する。デスクに座ってもらったら、積極的に話しかける。コンシェルジュは、単にインフォメーションを伝達するだけの仕事ではないのだ。お客様の「個人的な用件」をしっかり把握し、親身になって適切なアドバイスとプラスアルファのご提案をする。
「こちらからアプローチして、お話を伺います。どこの国からいらしたのですか? 何を楽しみに来られたのですか? こういう会話の中にたくさんのヒントが詰まっています。そこから、この方はミュージアムがいいな、この方は食事を楽しみにしているな、この方はお買い物だな、と自分の中でシミュレーションして、ご提案します」
コンシェルジュを目当てに訪れるリピーター
ガイドブックに載っていないものを提案することも多い。例えば、始まったばかりの没入体験型ミュージアム。あるいは浮世絵の展覧会。オープンしたばかりの商業施設。
「今ちょうどやっていますから、面白いのでぜひ行ってください、と提案すると喜ばれますね。これは知らなかった、ガイドには載っていなかった、と」
当然、最新の首都圏のイベント情報、トレンド情報を知っておかなければいけない。また、食事をするところ、買い物をするところについても、独自の情報を持っている。信頼関係を構築し、直接やりとりができるようなお店も多い。もちろん「レ・クレドール」の仲間たちを通じて、さまざまな情報を得ることもできる。
「とにかく楽しんでいただきたいと思っています。少しでも、世の中に貢献ができたらいいな、と。みんなが笑顔になっていくって、すばらしいじゃないですか」
東京ステーションホテルは客室だけを売っているのではない、と語る。百余年の歴史とストーリーがある。さらにコンシェルジュとして、日本だからできるエクスペリエンスも売っているのだと。
「私たちも旅人になることがあります。旅に出ると、それが人生に刻まれる。せっかく旅に出たなら、より記憶に残るものを持って帰ってほしいと思っています」



















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