
「それって本当に意味があるんですか?」
部下からこう言われて、言葉に詰まってしまうことはないだろうか?
やった方がいい理由は、きちんと部下に説明した。会社の方針も伝えた。それでも部下は納得しない。「最近の若手は理屈っぽくて困る」、思わず愚痴りたくなる瞬間だ。
一方、同じ話し方で、「わかりました」と指示に従ってくれる若い部下もいる。反応がまるで違うのはなぜだろう?
そこで今回は、部下のタイプに合わせた話し方について解説したい。
「話し方改革」という考え方
私は自分視点ではなく相手視点で話し方を変えることを「話し方改革」と名付けている。先ほどの例のように「意味がない」と反発する部下に悩む上司は、「話し方改革」をしていこう。
どんな話し方がいいかは「相手視点」で決まる。一方、「自分視点」で話す人は、自分の話し方のみに意識を向けている。そして、わかりやすく話せば必ず伝わると思い込んだまま、鍛錬を重ねようとする。
しかし世の中には、話し方がそれほどうまくなくても、その人が言うことで周りが動く、ということはよくある。そういう人の特徴は何か? それは、常に相手の立場に立って物事を考えていることだ。
まずは自分の話し方ではなく、相手を洞察すること。そこから始めてみよう。相手がどんなタイプか。何を重視しているか。どんな言葉に反応するか。これらを観察する。そして相手のタイプを"仮決め"したら、そのタイプに合わせた話し方をしよう。
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