「説明がわかりやすい」は要注意サイン。褒められているだけで終わる人が見落とす、人を動かす6つの視点
自分のことばが「ただわかりやすい」だけに終わるのか、それとも「相手を動かす力」になるのか――。その差は大きく、もしも後者を実現できれば、あらゆるコミュニケーションはより円滑で効果的なものになるだろう。
ところで著者によれば、「自分視点」から「相手視点」に切り替えるための6つのルールがあるのだそうだ。はたしてそれは、どのようなものなのだろう?
著者は、話し方には「相性」があると思っているのだという。たしかに論理的なデータや事実を重視するスタイルを好む人もいれば、形式や礼儀に基づいた話し方を望む人もいる。その一方には、カジュアルでストーリー性のある話し方を好む人だって存在するに違いない。
事実、著者の友人のなかにも、「データを使って言われると、よく考えずに賛同してしまう」「間違っている気がしても、反論できない」という人は少なくないという。おそらく私もそちら側の人間で、データを駆使されると面倒くさくなってしまう……というのは性格の歪みのせいかもしれないが、いずれにしてもデータの羅列が苦手な人は“いる”のだ。
だからこそ、著者はこう主張するのである。
言葉を一方通行で終わらせない
どれだけ誠実に、ていねいに、真剣にことばを尽くしたとしても、「伝えた後のイメージ」を思い浮かべなければ、伝えたいことは宙に浮いたままで終わってしまう。
仕事でも恋愛でも、家族や友人との会話においても、ただ「伝える」だけでは不十分だということ。思いを伝える際には、「相手にどう動いてほしいか」とその先の景色まで描いておかなければ、ことばは一方通行なままで終わってしまうのだ。
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