参院選、与党の過半数維持は難しい情勢と報道-政局に影響の可能性

参院選は20日午後8時に投票が締め切られた。自民・公明連立与党が非改選を含めて過半数(125議席)の維持は難しい情勢と報じた。情勢通りの結果となれば、今後の政局に影響を与える可能性がある。
NHKが報じた開票速報では、自民党の予想獲得議席は27-41議席、公明党の予想獲得議席は5-12議席。石破茂首相は与党で非改選と合わせた過半数の維持を必達目標に掲げていた。自公の改選66議席に対して50議席の獲得が必要だった。
立憲民主党は改選22に対し18-30議席。国民民主党は改選4に対し14-21議席、参政党は改選1に対し10-22議席、日本維新の会は改選6に対し6-9議席と予想した。
衆院に加え参院でも与党が過半数割れすれば、今後の政局は極めて不安定になる。自民党の獲得議席は宇野宗佑政権下の1989年に記録した過去最低の36議席を下回る可能性もあり、選挙結果は首相の進退に影響を与えかねない。日本への25%の関税発動を8月1日に控え、ヤマ場を迎える関税交渉にも影響が及ぶ恐れもある。
自公が参院で過半数割れするのは2013年の選挙以降で初めて。与党が衆参両院で少数となるのは1994年4-6月の羽田孜内閣以来。
総務省が発表した20日午後6時時点の投票率は全国平均で26.65%と前回2022年の27.36%を下回った。一方、19日まで行われた期日前投票では2618万人超が投票を済ませた。過去最多で有権者の約25%に当たる。
前回の最終的な投票率は52.05%と4回連続で55%を下回った。与党が過半数割れした第1次安倍晋三政権下の2007年参院選は58.64%だった。
著者:照喜納明美、梅川崇
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