その根底にあるのは、ドミノ・ピザ ジャパンがモットーにしている「Hungry to be Better(ハングリー・トゥ・ビー・ベター)」の精神だ。意味は、「常によりよくなることにハングリーでいる」。この言葉に込められたチャレンジ精神が、たった数秒にも妥協しない企業文化を生み出しているのだ。
「毎日、もっと工程をシンプルにするために何ができるか、どうしたらカイゼンできるか、トライ・アンド・エラーを繰り返しています。記録をとり、どのような成果が出たかも検証しています」
現場を知るリーダーだからこそ
マーティンさんの言葉に代表されるように、強いチャレンジ精神の屋台骨ともいえるのが、現場を知るリーダーたちだ。
COOであるマーティンさんも、「16歳から、オランダのドミノ・ピザでデリバリースタッフとして働いた」経験を持つ。その後、スーパーバイザー、フランチャイジー、フランチャイズ・オペレーション・ディレクターを経て、2019年からドミノ・ピザ台湾のCEOを務め、2022年に来日した。
フランチャイジーとしてキャリアを積んでいた際には、わずか2カ月で2店舗のオーナーとなり、最終的には8店舗まで成長させたという。このため、「世界のドミノで最高のフランチャイジーの一人」として認められたのだ。
現在はドミノ・ピザ ジャパンのCOOとして陣頭指揮を執っているが、今でも週に数回はテストキッチンに立ち、月1回は各店舗を回るそうだ。

営業部門のトップ2人も、店舗クルーから叩き上げでトップまで登りつめた人材だ。社員からフランチャイズオーナーとして独立するケースも多く、現場の知見が経営に直結する組織構造が連綿と築かれている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら