「いつの間にか他人と仲良くなっている人」が見ている世界が意外すぎた 無視されても心が折れない強さの秘密

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「いつ仲の人」には他人に親切だという傾向があるようだ。だとすれば、ぜひともそれを見習い、自分自身の習慣として取り入れたいものである。

もちろんほとんどの人は、(少なくとも自分にできる範囲のなかでなら)人の役に立ちたいとか、親切にしてあげたいと思っていることだろう。だが、そういった親切を相手に受け入れてもらえないケースもあるかもしれない。そういった場合、親切心を引っ込めたくなったとしても無理のない話だ。

そこで著者は、「相手も受け入れやすい、小さな親切からはじめてみてはどうか」と提案している。

たとえば、コンビニに入ろうとしたあなたの後ろから、荷物を持った人やお年寄りが近づいてきたら、ドアを開いたままで待ち、「どうぞ」と中に入ってもらう。
エレベーターのドアを閉めようとしたら、エントランスから人の足音。閉めかけたドアをそっと開いて、その人を乗せてあげる。
そんな小さなことでいいのです。(中略)
こういうときに無意識に体が動くようになれば、あなたは本当に親切な人です。
(162〜163ページより)

こちらが意識することなく人に親切にできるようになれれば、相手はそれを感じ取り、心を開いてくれるかもしれない。そうすれば必然的に、人とのつき合いも楽しく心地よいものになるだろう。相手が知り合いであったとしても、初対面の誰かだったとしても。

さりげなく相手を思いやる気持ち

「いつの間にか仲良くなっている人になろう」といわれると、「自分はコミュ障気味だし、そんなの無理」と抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれない。

だが、こうして「できそうなこと」を確認してみれば、決して難しくはないということがわかるだろう。それどころか、「いたって当たり前のこと」なのだとも。

そういう意味では、「いつ仲の人」を目指すという以前の大前提として、さりげなく相手を思いやる気持ちを持つこと自体が大切なのではないだろうか。

印南 敦史 作家、書評家

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いんなみ あつし / Atsushi Innami

1962年生まれ。東京都出身。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。「ライフハッカー・ジャパン」「ニューズウィーク日本版」「サライ.jp」「文春オンライン」などで連載を持つほか、「Pen」など紙媒体にも寄稿。『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(PHP文庫)、『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)『「書くのが苦手」な人のための文章術』(PHP研究所)、『先延ばしをなくす朝の習慣』(秀和システム)など著作多数。最新刊は『抗う練習』(フォレスト出版)。

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