結局、この年も現:酪農学園大学獣医学群を受験するも、不合格に終わり2浪目が確定しました。
数学がどうしても克服できないことを痛感した松井さんは、2浪目で自宅浪人を選択します。
「数学は0点でも、英語と生物の2教科でカバーすれば酪農学園大学に合格できるはず」と考えた彼は、2浪目の1年間は、その方針に従って勉強を続けました。しかし、その計画は受験直前に崩れ去ります。
「酪農学園大学の募集要項に、『数学20点未満は足切り』と記載があることに初めて気づいたのです。数学が0点では、他の教科が満点でも不合格になるという事実に愕然としました。計画が崩れたどころか、“このままでは入れる大学が存在しない”という現実に、初めて本当の焦りを感じました」
この年のセンター試験も、数学I・A、II・Bともに3年連続で0点。総合点こそ前年より上がったものの、数十点UPの400/800点台にとどまりました。
結局、東京学芸大教育学部国語専攻や北海道教育大学釧路校教育学部国語専攻、青山大学文学部・早稲田大学文学部・慶應大学環境情報学部なども半ば記念受験のような形で出願します。
が、すべて不合格。3年連続で酪農学園大学獣医学群も不合格に終わり、3浪目が確定します。
3浪目に突入した松井さんはついに獣医の夢を断念し、文系への転換を決意します。この年は心機一転、代々木ゼミナールのサテライト早慶コースに通い、文系3教科での受験に切り替えました。
その結果、早い段階で偏差値は一気に60台へ上昇します。
「完全に数学を諦め、文系私大一本に絞りました。早慶も視野に入っており、MARCHレベルなら“滑り止め”で受かるだろうと予備校のアドバイザーにも言われていました」
この年もセンター試験を受験しましたが、数学I・A、II・Bは4年連続で0点。しかし、国語・英語・社会の文系3教科で9割近い得点を記録したこともあり、総合点は500/800点台にまで伸びました。
母が号泣…その真意
早慶を目指して順風満帆かと思われたこの年。しかし、センター試験を受験する前の年末、彼に思わぬ出来事が起こりました。
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