エコノミーより安い「中華系激安ビジネスクラス」で欧州に飛んだ顛末。目的地まで60時間、2泊トランジット。でもホテルは無料の不思議

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トビリシは最近日本人デジタルノマドに人気が高く、前から興味があったので、トルコに入る前に数日過ごすのも悪くない。

さらに南方航空の魅力的なキャンペーンも見つけた。乗り継ぎ時間が一定以上の場合、近隣のホテル宿泊を無料で提供してくれるという。エコノミーは原則相部屋、ビジネスクラスは4つ星以上のホテルの1人部屋だそうだ。

この航空券を見つけたときは何か罠があるのではと疑ったが、迷っている間にチケットが売り切れていく。「失敗したらそのときだ」と、4月17日成田発・ビジネスクラスのチケットを思い切って予約した。

旅程は「成田~鄭州(ていしゅう)~ウルムチ~トビリシ」。それぞれ22~23時間半の乗り継ぎが発生し、総所要時間は60時間。気になるお値段は13万8170円。

地図
今回の行程の一部。赤のピンを刺している地点がトビリシ。トビリシからイスタンブールまではフライト2時間半、1万円前後で行ける(画像:Googleマップ)
行程表
(画像:編集部作成)

ちなみに、同じ価格で広州や深セン、大連を経由して40時間弱でトビリシに到着できるフライトもあったが、せっかくなら新疆ウイグル自治区のウルムチを観光したかったので、あえて一番時間がかかるルートを選択した。

機内食を日本人に譲らせるCA

あっという間に出発の日になった。搭乗2時間半前に成田空港の南方航空カウンターでチェックインし、案内された航空会社共用ラウンジ「NARITA PREMIER LOUNGE(成田プレミアラウンジ)」に向かう。

世界一周の最初のフライトで利用したANAラウンジに比べると空いていて、ゆったりと過ごせる。もっと早く来ればよかったと思いながら、窓際の席で一仕事した。

成田プレミアラウンジ
成田プレミアラウンジ(写真:筆者撮影)
窓際の席
ANAラウンジに比べて人が少なく、窓際の席も取りやすい(写真:筆者撮影)
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