
中年より高齢者のほうが幸福度は高い
平均寿命が上昇したことで、どの年齢の人にとっても、今後生きられる人生の期間が昔に比べて長くなった。
人生が長くなれば、自分の未来に投資して新しいスキルを学び、古い知識や行動パターンを捨て去ることがより理にかなった選択になる。すなわち、みずからの価値とスキルと人間関係を再び充実させたり、それらの要素を再び補充したりする必要があるのだ。
この点に関して勇気づけられるのは、私の友人でもあるローラ・カーステンセンの研究だ。スタンフォード大学ロンジェビティ(長寿)センターの創設者であるカーステンセンは、私も関わっている「ニュー・マップ・オブ・ライフ(新しい人生の地図)」というプロジェクトの考案者でもある。
私たちは老いを激しく恐れるが、数々の研究により一貫して明らかになっているのは、人の幸福度が最も低くなるのが中年期だということだ。確かに、高齢期には最終的に幸福度が低下するが、それでも中年期のどん底の時期に比べると高い水準にとどまっている。
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