
将来の生き方が変われば、現在の行動も変わる
過去100年の間に、世界の平均寿命は10年ごとに2~3年のペースで延びてきた。あなたが世界のどこに住んでいようと、そしていま何歳だろうと、過去の世代よりも長く生きることが予想できる。
では、寿命が延びることにより自分の持ち時間が増えることを歓迎するだろうか。胸躍り、重圧がやわらいだように感じ、新しい選択肢を手にできたと思うのか。それとも、複雑な思いをいだくだろうか。長生きすることが本当に恩恵をもたらすのかと、不安を感じるのか。
多くの人は、後者の感情をいだいている。人々は、いまもっと時間が欲しいと思っている半面、寿命が延びることにより増える時間は、人生のおしまいに与えられるものにすぎず、増えた時間を有効に活用するどころか、病気に苛まれたり、衰弱したり、お金の面で困窮したりする羽目になるのではないかと恐れているのだ。
しかし、人生終盤の日々が病気と衰弱と困窮の日々にならないとすればどうだろう。健康に生き、活発に活動する日々を送れるとすれば? その恩恵は計り知れない。健康と生産性を保ち、社会と関わり続けられる期間が長くなるほど、高齢になったときの選択肢が広がり、長寿の恩恵を実感できる。
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