仕事・家族・健康を失う、転職する、人間関係を変える……など、人生には予測不能な試練や岐路が必ず訪れる。
ニューヨークタイムズのベストセラー著者・ファイラー氏自身、病気、金銭的な不遇、父親の自殺騒動など多くの困難に直面。そこで全米50州を3年かけて横断し、225人に人生の転機、混乱、再出発までの道筋についてインタビューを行った。
そのリアルなライフストーリーから見えた「共通点」や、「岐路に立ったとき、どうすべきか」について、同氏著書の抄訳版『人生の岐路に立ったとき、あなたが大切にすべきこと』から、一部を抜粋・編集してお届けする。
「線形の人生」と「非線形の人生」
これまで科学が飛躍的進歩を遂げる場面では、いったんある観察者が世界のなかのひとつの現象、例えば非線形の存在を特定すると、残りの人たちも、自分の生活を通じてそれを認識するようになった。
たしかにその片鱗は見られる。私が交わした会話のなかでは、誰もが自らの人生を流動的、気まぐれ、変化しやすい、順応性があるなどと表現した。しかしどういうわけか、この可変性を捉えた統一表現は見つからなかった。
だが、それを確立するときが来た。私たちの世界が非線形である以上、私たちは自らの人生もまた非線形であると認識すべきなのだ。循環する人生が線形人生に取って代わられたように、線形人生もまた非線形人生に置き換わりつつある。
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