「牛・豚・鶏」から「馬肉」「鹿肉」まで…「たんぱく質」を摂取するのに"ベストな肉はどれか"を徹底比較

さまざまな種類の「肉」に含まれる栄養素について解説します(写真:KOBA/PIXTA)
年を取った人ほど肉を食べるといい――。筋肉量の低下によるフレイルの対策として最近よく耳にする言葉ですが、具体的にどの肉を食べるのが効果的かまでは意外と伝わってきません。
そこで本稿では、管理栄養士で元日本オリンピック委員会強化スタッフでもある川端理香氏の著書『知らないと損をする「たんぱく質」の正解』から一部を抜粋・編集する形で、さまざまな種類の肉に含まれるたんぱく質の量や、その他の栄養素について解説します。
たんぱく質の「優等生」は、やっぱり鶏胸肉
【鶏肉】鶏胸肉(皮なし)100g=たんぱく質約23g/鶏もも肉(皮つき)100g=たんぱく質約17g
たんぱく質を多く含む食品といえば、鶏肉を思いうかべる方が多いのではないでしょうか。部位としては鶏胸肉(皮なし)が、相当量のたんぱく質がとれます。
鶏肉の良さは、たんぱく質が多く含まれるだけでなく、ビタミンB6も含まれる点。たんぱく質の代謝にはビタミンB6が必要で、たんぱく質が増えればビタミンB6も多く必要になるのです。
なお、鶏肉にはイミダペプチドといって、抗酸化作用があり、疲労回復には欠かせない栄養素が含まれています。イミダペプチドは人や動物の骨格筋にある2つのアミノ酸の総結合体です。これはたんぱく質と同様に鶏胸肉に多く含まれます。
筋トレなどを行って身体を強化したい時にはどうしても疲労がつきものですが、鶏肉をとることで身体づくりのためのたんぱく質をしっかりとり、イミダペプチドのおかげで次回のトレーニングまでにイミダペプチドの効果も得て疲労から回復できるのです。
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