「牛・豚・鶏」から「馬肉」「鹿肉」まで…「たんぱく質」を摂取するのに"ベストな肉はどれか"を徹底比較

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また免疫力アップには欠かせないビタミンAなども豊富なので、体調不良からの回復などでもおすすめです。

鶏肉のなかでも高たんぱく質低脂質といえば、ささみです。が、鶏胸肉の一部が鶏ささみ肉であって、胸肉とささみ肉は同じ部位ということをご存じでしょうか。

イミダペプチドは鶏肉の部位では鶏胸肉に多く、コエンザイムQ10なども含む疲労回復食材です。

部位によって栄養価が大きく変わる「豚」と「牛」

【豚肉】豚もも肉100g=たんぱく質約20g/豚ロース肉100g=たんぱく質約19g

部位によって、栄養素にばらつきがあるのが豚肉です。その原因が脂身です。脂身の量によってたんぱく質をはじめ各栄養素量は影響されやすく、脂身が少なければ多くの栄養素をとることができます。

2015年にWHO(世界保健機関)のIARC(国際がん研究機関)が「加工肉を1日50g食べると大腸がんのリスクが最大18%高まる」と発表しました。そこでは赤身肉もそのリスクに関与しているといい、赤身肉には豚肉や牛肉が含まれています。

それまでは魚介類で白身と赤身がよく定義されても、肉類は鶏肉(白身)とそれ以外(赤身)はあまり区別されたことがなかったのですが、この発表からアスリートの中でも赤身肉からのたんぱく質の摂取はほどほどにしようという流れがあります。

さらに牛ステーキを試合の前日などに定期的に食べたいアスリートは、普段の食事では豚肉の摂取は控えめにしていたりもします。

なお豚肉は、夏バテや疲労回復に欠かせないビタミンB1が豊富。ほどほどといいながらも適度には食べたいものです。ちなみに、豚肉は西日本よりも東日本でよく消費されているというデータもあります(鶏肉、牛肉の消費量は西日本が多い)。

豚肉はビタミンB1の宝庫。糖質を多くとったときに必要なビタミンです。さらにB2も含まれます。疲れがたまっているときにおすすめの食材です。なおこのビタミンB1はにんにくや生姜などと一緒にとることで吸収がアップします。

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