「この人と働きたい」と思われる人・思われない人の決定的な違い――周囲を惹きつける”知的好奇心”の持ち方

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SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、毎日使っていますか? どういうときに、どのSNSを使っていますか? Facebook、LinkedIn、Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、LINE、WhatsApp、WeChat、BeReal、Lemon8、Snapchat……いくつ知っていて、いくつ使っていますか? 若者に聞くと、もっと違うSNSも出てくるでしょう。

使うSNSによって、コミュニケーションの取り方が変わることに気づいていますか? 電話からメールに、そしてスマホが出てきたときと同じです。コミュニケーションの常識が変わります。これにより世代間ギャップが生じたり、ミスコミュニケーションも起こるのです。

「インスタ映え」が持つ意味

それだけではありません。

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「インスタ映え」という言葉はご存じでしょう。でも、それがどういう意味を持つかを考えたことがあるでしょうか。インスタグラムは元々は旅行や食事に行った先で写真を撮って共有するツールでした。

それが、いつしか人は、インスタ映えする写真を撮ってインスタグラムに投稿するために、インスタ映えする名所や食事に行くようになりました。

人の行動を完全に逆転させたのです。これが本当の意味で、皆さんがよく使っている言葉、DX(デジタルトランスフォーメーション)です。デジタル技術が常識に変化を起こしています。

ウォークマン:音楽を愛していたソニーの共同創業者大賀氏から「飛行機でも音楽が聴きたい」という一言を聞いた、共同創業者盛田氏の好奇心から開発がスタート
ファミコン:任天堂の山内社長の「家庭で手軽に遊べるゲーム機があるといいのでは?」という好奇心から開発がスタート
ウーバー:ウーバーの創業メンバー、ギャレット・キャンプ氏がサンフランシスコ市内でなかなかタクシーが捕まらないので、スマホで配車できないかと考えた好奇心から開発

ここで紹介したのは、すべて世界的に大ヒットをした有名な商品ばかりですが、実はスタートはちょっとした好奇心。ここから見て取れるのは、やはり新しいモノを作り出した創業者や開発者は好奇心が旺盛だということ。

そしてもう1つ、こうした事例からわかるのは、これらはすべて不便を解消して便利にするという発想からスタートしているということでしょう。そして、それらの不便に気づき、もっと便利にできるのではないかと考えることこそが、好奇心なのです。

山本 紳也 株式会社HRファーブラ代表取締役

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やまもと しんや / Shinya Yamamoto

慶應義塾大学理工学部管理工学科卒、イリノイ大学経営学修士課程終了(MBA)。プライスウォーターハウスクーパースジャパンにおいてパートナーとして人事・チェンジマネジメント部門をリード。組織・人財マネジメント戦略に関わるコンサルティングに30年間従事。ビジネス戦略達成のための組織・人財マネジメント、考える組織の開発、グローバル化時代のリーダー開発、M&Aにおける人事サポートなどに経験豊富で、活力とイノベーションの生まれる組織と個の新しい関係を生涯の研究テーマとする。著書に、『ジョブ型vsメンバーシップ型』(共著、中央経済社)、『外国人と働いて結果をだす人の条件』(幻冬舎)、『人事の本気が会社を変える』(経営書院)、『新任マネジャーの行動学』(経団連出版)などがある。その他、組織人事に関わる論文・講演は、国内外において多数。

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