ちょうどいい甘さとサクサク食感…《愛知県名物 しるこサンド》なぜ誕生したのか? 売れに売れた「生しるこサンド」の開発秘話も

愛知県のソウルフードのひとつ、「しるこサンド」。サクサクとしたビスケットにほどよい甘さのあんこを挟んだ素朴なお菓子で、どこか懐かしさを感じる味わいが特徴だ。1966年の発売以来、幅広い世代に愛され続け、年間3.5億枚も製造されるロングセラー商品でもある。
そんな「しるこサンド」はどのようにして誕生したのか?新たな定番商品「生しるこサンド」や、2024年9月にオープンした新施設「SHIRUKOTTE(シルコッテ)」も取材した。
愛知の代表的なお菓子「しるこサンド」
しるこサンドを製造する愛知県小牧市の菓子メーカー「松永製菓」は、1938年の創業以来、時代に合わせた菓子作りを続けてきた。そんな老舗メーカーの名物商品が「しるこサンド」だ。
「初代の社長が大のあんこ好きだったんです。あんこは名古屋の食文化にも根付いていますし、これからはビスケットが主役の時代が来ると考えていたそうです」(松永製菓株式会社 広報部・広報課チーフ 可兒里奈さん ※以下同)
開発のきっかけとなったのは、ある日、初代の社長が大判焼きを食べていたときのひらめきだったという。
「(大判焼きのように)後からあんこを包んだり挟んだりするのではなく、最初から挟んで焼いたら面白いんじゃないか? そう考えたのが始まりでした」
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