なぜ今、《ザワつく!金曜日》が老若男女に見られているのか? 「大晦日にいちばん見られた民放番組」「年間平均視聴率1位」快挙のナゾ

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寺田さんの話から、『ザワつく』がいかにして「視聴率」という結果を残し続けてきたのかが見えてくる。

この番組の肝ともいえる、3人のMC。石原良純さん、長嶋一茂さん、高嶋ちさ子さんは、すでにテレビで活躍していたが、これまで番組のゲストやレギュラーコメンテーターといった番組のバイプレーヤーというイメージが強く、看板のメインに据えられるケースは少なかった。

「私は『徹子の部屋』も手掛けているんですが、以前、ゲストに良純さんと一茂さんに出ていただいたことがありました。これが視聴率も評判も良くて面白かったんです。ならば、今度考えている『父母会』の企画に、このお二人を呼ぼうと。ともに家庭を持たれているので、親の視点をお持ちです。そして、お二人とも、お父さんが国民的大スター。親からの教育方針など面白い話が聞けるはずだと。

あともう1人、女性キャストを加えたいと考えていました。その当時、約束を破った子どものゲーム機を真っ二つに折って壊したことが、世間で騒がれていた高嶋ちさ子さんがいいのではないかと思ったんです。良純さんと一茂さんに交ぜたら面白そうだとキャスティングしました」

こうしてまずは2018年5月26日に、『一茂&良純&ちさ子のザワつく!父母会』という特番が放送された。これが好評だったことを受けて、2018年10月11日に深夜帯でレギュラー放送が始まり、2019年4月12日からは毎週金曜20時57分から放送のゴールデンタイムへの進出を果たした。

実は場を支配しているサバンナ・高橋

何でも“ややこしく”してしまい、進行無視で好き勝手に喋る「ザワつくトリオ」。実際の御三方はどのような人物なのか。

「良純さんは、本当に純粋無垢でピュアな人。いい意味で“場の空気を読めないこと”が面白さに繋げられる人ですね。

一茂さんは、『ナチュラルボーンわがまま』というキャラクターをすごく計算してやっている、実は繊細な人なんです。あえてピエロになって笑いを取ろうというタレント性があると思っています。

ちさ子さんは、頭の回転が速くてトークにキレがあり、本音を言っても憎まれない感じが、特に女性からの好感度が高いんです。お子さん2人を抱えながらクラシックコンサートをこなし、バラエティー番組にも出演しているバイタリティもすごいです」

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