なぜ今、《ザワつく!金曜日》が老若男女に見られているのか? 「大晦日にいちばん見られた民放番組」「年間平均視聴率1位」快挙のナゾ
実際に、金曜19時に移動してから、ますます番組の勢いが止まらない。
2021年5月21日放送回では平均世帯視聴率が番組歴代最高となる17.3%を記録。また2019年からは、前出の大晦日特番『ザワつく!大晦日』がスタートし、先に書いたような好成績を残している。
大晦日といえば、日本テレビの『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない』シリーズ(2021年以降は休止)や、フジテレビの『逃走中』など、名物番組がしのぎを削っている。
その中で、民放1位となった『ザワつく!大晦日』は、テレビ朝日開局以来初の快挙だった。
「レギュラー番組として毎週放送して、ファンが固定化されたのが要因だと思います。正直、テレビ朝日では大晦日のコンテンツがなかなか育たなくて苦しんでいました。大晦日はテレビ局的には一番華やかな日で、1年間で最もご家庭でテレビがついている日なんです。毎年放送して定番化していくと視聴率も徐々に上がっていく傾向があるので、番組が上昇する機運とうまく合致したのかもしれません」
時には“熟年のリアル”も映し出す
『ザワつく』人気は、さまざまな方面に波及していく。番組コラボ商品として、イカスミ味のポテトチップス、トリュフ味や金山寺味噌味のばかうけが発売されれば売り切れに。『高嶋ちさ子のザワつく!音楽会』コンサートを日本武道館や大阪城ホールという1万人収容のアリーナで開催すれば、大成功を収めた。
いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの同番組だが、これまで7年間の放送の中で、寺田さんにとって忘れられない回がある。
「松任谷由実さんが出られた回です。偉大な大スターが、毎週この番組を見てくださっているとのことで、『この番組だったら出たい』と言ってくださったと聞き、嬉しかったですね。MCの御三方もユーミンさんのファンで、世代もドンピシャですので、トークが盛り上がりました」
収録時には喧々囂々で好き放題にトークを繰り広げる3人だが、人生の復路を迎えた“熟年のリアル”を映し出すことも番組の使命だと考えている。
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