ブラタモリ終了、たけし卒業にプラスしかない理由 昭和の大物司会者たちはいかに最後を飾るか
3月9日夜、タモリさん(78歳)の冠番組「ブラタモリ」(NHK総合)のレギュラー放送が終了しました。事前告知がなく、番組ホームページで「今のスタイルでの放送は3月9日の回をもって、いったん区切りをつけることになりました」と発表されたことでネット上は騒然。「寂しい」「喪失感凄い」などと突然の終了を惜しむ声があがっています。
実はその3日前の6日にも、ビートたけしさん(77歳)が「奇跡体験!アンビリーバボー」(フジテレビ系)のストーリーテラーを卒業。「たけしじゃなかったらアンビリーバボーちゃうやん」「アンビリーバボー感なくなりそう」などと違和感を訴える声が目立ちます。
さらに1986年のスタートから草野仁さん(80歳)が番組の顔となってきた「日立 世界ふしぎ発見」(TBS系)も30日のレギュラー放送最終回まで残り2回に。また、1987年のスタートから現在まで総合司会を務めてきた関口宏さん(80歳)が今月で「サンデーモーニング」(TBS系)を卒業します。
今春はタモリさん、ビートたけしさん、草野仁さん、関口宏さんというベテラン司会者に大きな動きが集中していることに気づかされますが、これは何を意味しているのでしょうか。それを掘り下げていくと、テレビの現実と未来に求められるものが見えてきます。
2020年の激変で急がれる世代交代
77歳から80歳という4人の年齢を見れば、番組終了や卒業を「世代交代」とみなすのは自然な流れでしょう。長きにわたる実績や熟練した話術があっても、反応速度や情報処理能力など身体面での低下は避けられず、時に「トークがズレる」「共演者のコメントを聞き取れない」「発言が聞き取りづらい」などの指摘があがっていました。
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