なぜ人々は「マツコ」にこうも惹きつけられるのか 「マツコ会議」終了に見るマツコ・デラックスの今後

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テレビ史に残るタレントとなったマツコ・デラックスの現在地、そして未来を探る(画像:『マツコ会議』HPより)
この9月をもって、マツコ・デラックスの冠番組『マツコ会議』(日本テレビ系)が幕を閉じる。この番組は、マツコが毎回違うゲストとじっくりトークをするスタイル。その点、マツコの考えや価値観がよくわかる貴重な番組だった。2000年代のブレーク以来、いまやテレビ史に残るタレントとなったマツコ・デラックスの現在地、そして未来をこの機会に探ってみたい。(文中敬称略)

多彩なゲストが登場した『マツコ会議』

『マツコ会議』は2015年10月にスタート。マツコ・デラックスがMC・総合演出として、番組スタッフとともに企画編成会議をしているという設定。

その場から話題の場所や人物と中継をつなぎ、トークをしたうえでマツコが総合演出として興味深かった人物のVTRを制作するというのが当初の流れだった。いわば、テレビ制作のプロセスを疑似的に見せるバラエティー番組である。

その後も基本コンセプトは同じだったが、次第に芸能人や有名人と中継をつなぎ、マツコと1対1でじっくり対談する純粋なトークバラエティー番組のスタイルに近づいていった。

近年は、バラエティー番組にはめったに登場しない歌手のAdo、また渡辺謙と杏の親子民放初共演など多彩なゲストが続々登場するように。この番組でのゲストの発言がネットニュースになることなどもよくあった。

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