なぜ今、《ザワつく!金曜日》が老若男女に見られているのか? 「大晦日にいちばん見られた民放番組」「年間平均視聴率1位」快挙のナゾ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「先日、一茂さんが股関節の手術をする模様を放送しました。実は、最初は放送する予定はない映像でした。元々、一茂さんにずっと密着していたプロデューサーがいまして、その流れで手術シーンも撮れますという話になり、記録用に撮ったものでした。

これが結構、衝撃的な内容で……。普段の番組のテイストからすると、手術シーンはちょっとそこから外れてしまうんですけど、こういうものをテレビで伝える意義もあるのではないかと思ったんです。プロデューサーが撮ってきた素材を見て、『これは放送に値する』と判断して流しました。重い内容でしたが、それを許してくれる出演者との信頼関係があったからこそ成立した映像だったと思います」

2022年2月4日放送回では、石原さんの父・石原慎太郎さんの死去を受け、急遽追悼企画を実施した。そこには、「出演者の家族ごと取り扱っている」「今後も3人のご家族に何かあったときはきちんと受け止めていきたい」という寺田さんと番組サイドの3人への深い思い入れがあった。

目指すのは、「40代以上の国民的番組」

押しも押されもせぬ人気番組『ザワつく』を統括する寺田さんが目指すのは、「40代以上の国民的番組」である。

「『ザワつく』は、視聴率からおおよその計算をすると、日本全国で1000万人くらいの方々が見ている番組です。SNSをあまり使わない世代の視聴者も多いのですが、口コミで番組の面白さがどんどん広がっています。国民的番組を作るのは、今の時代では大変難しいことです。決して若者を切り捨てるわけではないですが、ターゲットに合わせて、日本中の40代以上の皆さんが視聴している番組になっていければいいなと思っています。

そのためにはつねに変化していくことも必要ですし、新しい企画もどんどん考え出して飽きがこないように番組を作っていきたい。3人が舵取りを務める船を漕ぐのが我々制作スタッフですから、3人のボスについていこうと思っています」

石原さん、長嶋さん、高嶋さんという、“ややこしい3人”が舵取りとして先導する『ザワつく』船。寺田さんを筆頭とした乗組員がいるからこそ、テレビという大海において荒波にも負けずに航海をすることができているのだ。

◎続きを読む→→《「キャッチボールはしてない」とタモリが形容》自由すぎる番組『ザワつく!金曜日』が、【石原良純の“放送事故”】をそのまま流したワケ

ジャスト日本 ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

じゃすとにほん / Just Nihon

ライター、プロレス考察家。1980年福岡県出身、和歌山県在住。プロレスからビジネスジャンルまで、幅広く執筆活動を展開。現在アメブロで「ジャスト日本のプロレス考察日誌」を更新中。 著書に「俺達が愛するプロレスラー劇場 Vol.1」(ごきげんビジネス出版)「インディペンデント・ブルース」「プロレス喧嘩マッチ伝説」(いずれも彩図社)ほか多数。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事