なぜ今、《ザワつく!金曜日》が老若男女に見られているのか? 「大晦日にいちばん見られた民放番組」「年間平均視聴率1位」快挙のナゾ

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濃いキャラクターの3人が、バラバラに見えてお互いを補い合いながら調和しているというキャスティングの妙。好き勝手に喋る3人のトークが番組の売りでもあるが、番組開始当初は、まるで“放送事故”のような場面もあった。

テレ朝
『ザワつく!金曜日』エグゼクティブプロデューサーの寺田伸也さん(写真:テレビ朝日提供)

「その場面も放送しているので、深刻な揉め事ではありませんが、会話の中で3人がちょっと熱くなることがありました。『あの人は人の話を聞いていない!』といったような。

自己主張の強い人たちが集まっている番組なので、熱くなったときには私が間に入ったり、楽屋に回って収めたりする役割を担っていました。今はお互いの呼吸も合ってきたのか落ち着いてきて、揉めることもなくなりましたね」

好き放題に話す3人のキャラクターを際立たせるために、進行役に抜擢されたのは「元祖太鼓持ち芸人」サバンナ・高橋茂雄さん。寺田さんは高橋さんのスキルの高さを絶賛する。

「高橋さんは場の空気を読む力がすばらしい。3人それぞれに対して、距離の取り方を微妙に使い分けているんです。一茂さんと良純さんに対しては、従っているように見せながら、絶妙にイジって笑いを取り、ちさ子さんに対しては、『ちさ子さん、怖いよぉ』と恐れる姿勢を笑いに変えている。3人が好き勝手に喋っているようで、実は高橋さんが番組の場を支配していて、その進行スキルの高さを感じます」

40代以上の夫婦が食卓でネタにする番組

2019年10月25日から、『ザワつく』は、長年にわたり人気アニメが放送されていた金曜19時に移動することになった。実は元の21時台での放送は「番組のターゲット層とズレている」という認識があったと寺田さんは話す。

「特番時代から40代以上の女性が主な視聴者層というデータがありました。この層に向けた番組は、19時のほうが合っているんです。今は、40~50代以上のご夫婦で見てくださっている方が多いですね。夫婦が食事時に見ながら盛り上がれる番組をイメージして制作しています」

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