23区なのに東京が性に合わない人が住む街「雑色」。「品川や川崎の影に隠れている」「各駅停車しか停まらない」街の実態と、住民が語る魅力

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「古い街ですから、風呂なし物件も若干数残っています。なかなか空かないけど、風呂なしワンルームなら4万5000円くらいから紹介できます。一般的なワンルームであれば6万円くらいからの紹介で、ファミリータイプだと13万円くらいからになりますね」(山崎さん)

商店街のすぐ裏にあるオーケーサガン店(筆者撮影)

前出のトランペット講師yoshiさんに、食べておくべき雑色グルメ聞くと、間髪入れずに「とんかつ マルミ(大田区仲六郷2-15-11)さんですね」の答えが返ってきた。もちろん、行ってみる。

雑色グルメを味わってみよう

店は雑色駅から歩いて2分ほど、駅前から続くアーケード街の途切れる場所にあった。1階が肉屋さんで、2階が目的の「とんかつ マルミ」である。昭和テイストが色濃く残る店内には、揚げ物の香ばしい香りが漂う。この日は「A‐豚ロースかつ(1200円税込)」をいただいた。

絶妙な揚げ加減のかつに添えられた分厚いレモンスライスが嬉しい。ご主人の大庭利之さんは今年72歳のベテラン。店は昭和22年ころからやっていて、利之さんは2代目だ。

「肉は下の肉屋から仕入れるんですよ。というか、下の肉屋は兄貴がやっている。先代から肉屋で、揚げ物なんかの総菜も出していた。そのうちにとんかつ屋もやるようになってね、私も小学生のころから手伝っていましたよ」(利之さん)

とんかつ マルミ
「とんかつ マルミ」のご主人大庭利之さん(筆者撮影)

「こだわりかい、よく聞かれるけどね。たいしたことはないんだ。新鮮な肉を美味しく揚げる。ただそれだけだよ」(利之さん)

そうおっしゃるだけあって、とんかつの味は絶品である。取材なので奮発してロースカツを注文したが、隣の席の学生が食べている日替わりランチ(750円税込)もボリュームもあってかなりうまそうだ。次に来たときは絶対あれにしようと決めた。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事