「まるでコストコ」「喫茶店や芝生の広場まである」…。奈良に爆誕「巨大な無印良品」がさすがに凄すぎた

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

こうした現状を受けて、良品計画は、

①商品ラインナップの充実によって既存店への客足を回復させること 
②地方への積極的な出店攻勢

の2つを行っている。 

具体的にどう変わったのか

①については、「日常生活の基本を支える」ブランドであることを自覚した商品開発を行った。それまではあまり旺盛に行っていなかった調味料と加工食品、菓子しかなかった食品のカテゴリーを拡大して、冷凍食品を投入するなど、「ただの雑貨屋」だけではない側面を演出しようとした。

その成果は、橿原店の商品ラインナップの多さにも表れている。 

橿原店は冷凍食品コーナーも充実している(筆者撮影) 

②については、特に食品スーパーへの併設という形で、600坪ほどの大規模店舗の強化を打ち出した。 

私がかつて那須を訪れたとき、地元のヨークベニマルに巨大な無印良品が併設してあることが印象に残っている。こうした日常使いのスーパーと共に無印良品を設置して、ついで買いを誘発しながら地方部への展開を進めていこうというわけである。 

栃木県の那須にて。ヨークベニマルと無印良品がセットで出店している例(筆者撮影) 

MUJI REPORT 2024では、今後の無印良品の重要課題として、さらなる地方密着を進め、地域の「コミュニティセンター」を目指すことを明言している。単なる小売店の機能を超えた地域コミュニティーのハブを作ろうとしているのだ。 

MUJI REPORT2024では「コミュニティセンターを目指して」ということが明言されている 

そう考えると、橿原店は無印良品の目指す「コミュニティセンター化」が如実に表れている店舗だといえるのだ。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事