ヴィレヴァン300店巡って見えた「品揃えの失敗」 「遊べる本屋が魅力」を失った本質的な要因

「遊べる本屋」として一時代を築くも、右肩下がりが続くヴィレヴァン。魅力を失ってしまった本質的な要因とは?(写真:ヴィレ全さん提供)
直近決算で大赤字のヴィレヴァン
先日発表された2024年5月期の決算において、かなり「マズい」結果を出してしまったヴィレッジヴァンガード。筆者は以前、そんなヴィレヴァンについて、凋落の理由を考察してきた。

チチカカ売却後も、業績は右肩下がり(編集部作成)
しかし、まだ全国には、そんなヴィレヴァンを愛し復活してほしいと願う人々がいる。Xで活動する、「ヴィレヴァン全店まわるひと」(ヴィレ全)さんも、そんな一人だ。そのアカウント名通り、日本全国にあるヴィレッジヴァンガードを一軒ずつめぐりながら、各店の様子をXで発信し続けている。

(出所:ヴィレ全さんのX)
「ヴィレヴァンらしさ」の世代間共有の失敗や、人材教育の失敗についてお伝えした前編ーヴィレヴァン300店巡って見えた「人材育成の失敗」 POPを書けない、サブカルに疎い店員増加の背景ーに続き、後編では、ヴィレヴァンの出店戦略についてお話を伺いながら、リアルなヴィレヴァンの姿に迫っていく。
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