育児は俺に任せろ!スーパー父親軍団の正体

男たちよ、「妻の人生」を大切にしているか?

SDAのホームページを開くと、「妻よ!子どもを産んでくれてありがとう 子育ては俺に任せろ!」と、迫力ある筆文字で書かれたコピーが目に飛び込む。協会が推進するのは、「人からやらされる子育て」ではなく、「自分から楽しみながらやる子育て」だ。

「SDAは『かっこよくなければダディじゃない!』を標榜しています。僕たちの次の世代に『ファッションにも持っているものにも気を遣って、子育てしてるパパってかっこいいじゃん!』と思ってもらえるようなパパ像をつくりたいのです」

たとえばSDAではこれまでに、セレクトショップのBEAMSとタッグを組み、夫である男性に、普段から「ゆるく家事を楽しもう!」と思ってもらえる新しいライフスタイル「ゆる家事」を提案してきた。これに伴いBEAMSの店頭では、初心者でも簡単に家事を始められるゆる家事HOW-TO本や、ゆる家事にぴったりの楽曲が収録されたCDを配布。デザインからこだわって作った「ゆる家事エプロン」は、発売からすぐに完売した。

そのほかにも、料理研究家のSHIORIさんとコラボしたパパ向け料理教室、プロサッカー選手の鈴木啓太さんや『UOMO(ウオモ)』の表紙モデルのリヒトさんなどパパ有名人とコラボしたトークイベントなど、あらゆる手段で「かっこいいパパ」の子育て啓発を行っている。

「妻の才能を潰すのがイヤだと思った」

高橋一晃(たかはし いちこう)●1991年早稲田大学卒業後、株式会社東京放送入社。経理、営業、バラエティ番組、情報番組と様々な部署を歴任。現在、土曜放送の「王様のブランチ」のプロデューサーを務める。2009年4月に第一子誕生

日々繁忙の中にあって、SDAを発足させようと高橋さんを奮い立たせたのは、2つの愛だった。1つ目は、わが子とパートナーに対する愛だ。

「結婚して、2人で音楽の話をしたり海外旅行をしたり、すごく楽しい日々が続きました。しばらくは2人で友だちのようにいい感じで過ごしていたのですが、あるとき、子どもも『いたらいいよね』という話になって。そして子どもができたら、やっぱりかわいいですよね。そうなったからには、子育てを趣味にし、特技にしてやろうと思ったのです」

どうせ子育てするなら、徹底的に楽しみたい。そんな気持ちを語る一方で、パートナーの人生を思う高橋さんの本音もこぼれた。

「出会った当時僕が39歳で、妻が27歳。妻にはライターや作家としての仕事があり、僕は、彼女に才能があると感じていました。だから、結婚することで12歳も若い女性の才能を潰すのはイヤだなと。男性が一生懸命子育てすれば、妻に時間ができます。多くの男性に、自分の奥さんの人生も考えて欲しい。それがいちばん大切にしたいと思っている価値観です」

次ページ父親参加の育児で「少数精鋭」を育てる
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 見過ごされる若者の貧困
  • 新型コロナ、「新しい日常」への前進
  • iPhoneの裏技
  • CSR企業総覧
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日米の躍進銘柄を総まくり<br>発掘! 未来の成長企業

米国の株式相場上昇に目を奪われがちですが、日本でも未来を牽引する成長企業は確実に育っています。本特集では「新興成長企業」や「トップの通信簿」などのランキングを掲載。GAFAMやメルカリの次の新主役を探しましょう。

東洋経済education×ICT